フューエルフィラー

細かくはフィラーチューブとフィラーネックに分かれる

◆フィラーチューブ
燃料注入口のフィラーネックと燃料タンクとつなぐ配管。燃料が速く確実に入りやすく、吹き返しのないように配慮してある。
また、フィラーチューブは弱いブラケットにより車体にボルト取付され、車両衝突時にはブラケットが変形し、フィラーチューブ自体に損傷が及ばないような配慮がされている。
材料面では、※燃料蒸散規制に対応するため、低燃料ガス透過性の改善が行われている。
従来単層のゴムホースだったものが、現在は低ガス透過性EVOHフィルムを挟んで、HDPE材などが使用される。

※燃料蒸散規制
ガソリンが蒸発して気体となった蒸気(エバポガス)が走行時、駐車時、給油時に大気放出され、オゾン層を破壊する要因となることに対して、車両からの排出総量を制限する規制。

サイズ:500㎜~1000㎜
材質:HDPE+EVOHフィルム+HDPE
HDPE:高密度ポリエチレン
EVOH:エチレン・ビニルアルコール共重合体
工法:ブロー成形

◆フィラーネック
給油ガンの挿入口。燃料キャップとの気密保持し揮発を防止する。金属製給油ガンとの接触による傷付き防止を考慮して金属が採用されることが多い。

画像は住友理工製樹脂フィラーネックモジュール。

サイズ:100㎜~150㎜
材質:冷間圧延鋼板
工法:プレス→溶接→表面処理(三価亜鉛メッキ)

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