ブレーキシュー
ドラムブレーキ式のブレーキにおいて、車軸に装着されているブレーキドラムに対し、圧力をかけるために用いられる部品。摩擦材が接着されている。
ブレーキシューは制動力をドラムブレーキから車両に伝える役割があるが、制動力は強力なため、ブレーキシューのトルク受け部は高周波焼き入れによって強化されている。また、片効きやカックンブレーキを防止するため、シューの研摩半径はドラム径よりも小さくし、両端が先に当たらないようにしている。
ブレーキ鳴きのメカニズムはブレーキシューの摩擦材がレコード針、ブレーキドラムがスピーカーの役割をする。そのため、摩擦材は振動が出にくい材料が使用される。
画像はBosch製ブレーキシュー(左)
サイズ
150~300mm
構成
シュー、摩擦材、
□シュー
材質:特殊熱間圧延鋼板SPHC カーボン量保証
工程:プレス加工→部分高周波焼き入れ→スポット溶接→ショット→洗浄→接着剤プライマー塗布→乾燥
□摩擦材
材質:
基材:ケブラー繊維、
結合材:フエノール樹脂、
添加材:
有機材:カシューダスト等
無機材:スチール繊維、ガラスファイバー等
工程:
撹拌→予備プレス→熱プレス(圧縮)
□ASSY
工程:
接着治具→加熱炉→研摩