ブレーキキャリパー

ブレーキキャリパー

ブレーキパッドおよびブレーキピストンを保持する部品。ブレーキピストンに油圧が作用し、ブレーキパッドへ圧力を加える。

キャリパーの基本構造はフローテイング式とオポーズド式の2種類がある。いずれの方式も長所は、左右均等な制動力が得やすく高速ブレーキング時の車両安定性が高いこと。放熱性に優れて坂道でもブレーキ力が落ちないこと。水分や汚れをはじきやすく安定したブレーキ力が得られること。などがあげられる。

フローテイング式は片側にピストンがあり、ブレーキディスクに当たると、コの字型のキャリパー本体も反作用で反対側に動きブレーキが両側からかかる。オポーズド式は両側にピストンを配置しピストンの数が2倍となるが、フローテイング式と効きの差はないため、安価なフローテイング式のほうがOEM採用が多い。

オポーズド式は剛性が高いため、ブレーキペダルの踏みしろが減りしっかりした踏みごたえになる。超高速走行の制動では、ブレーキディスクの熱変形が少なく、高速ジャダーが発生しにくいなどの特性がありレースでは必需品で、市販モデルではハイエンドのスポーツモデルでの採用が多い。

サイズ

幅100~250mm

材質

ダクタイル鋳鉄 FCD JIS規格品 3価亜鉛メッキ

工程

機械加工(旋盤、フライス、ドリル)

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