■CO2溶接

炭酸ガスアーク溶接とも呼ばれる。空気中のアーク放電を利用し、溶融金属が酸化するのを防止するシールドガスには炭酸ガスを使用する。溶加材はワイヤーを使用し、消極電極として使用する。ワイヤーは自動供給される。

炭酸ガスアーク溶接は炭酸ガスがアークと化学反応を起こし、2つの間に反発力が働くことでアークが細くなります。アークが細くなることで熱エネルギーが局所的に集中するため、溶け込みが深く安価な二酸化炭素が使用できるため、最も一般的なアーク溶接法となっている。

しかしスパッタ(細かい金属の粒子の飛び跳ね)が多く出て精密溶接はできない。また、二酸化炭素と反応してしまうアルミのような非鉄金属の溶接には向かない。CO2溶接は主に、鉄や低合金鋼の溶接に使用される。

サイズ

100㎜~2000㎜

構成

溶加材ワイヤー、シールドガス(二酸化炭素CO2 100%)

材質

適用材は鋼材

工法

自動溶接

被覆アーク溶接法

一般的な手動溶接法。溶接棒と母材との間に電圧をかけてアークを発生させる。

 溶接棒は金属の芯線の回りに有機物や無機物などで作られた被覆剤(フラックス)を塗って乾燥したもの。被覆剤には石灰石(=炭酸カルシウムCaCO3)が含まれ、高温のアーク熱で分解して炭酸ガス(CO2)となり、この炭酸ガス(CO2)がシールドガスの役目をしている。

サイズ

100㎜~2000㎜

構成

溶接棒(溶接時に炭酸ガスが発生しシールドガスの役割も果たす)

材質

適用材は鋼材

工法

手動溶接

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