リチウムイオン電池パック

電気自動車(EV)の動力源のバッテリー。複数のモジュール同士(セルの集合体)を接続したうえでケースの中に収め、1つのシステムパッケージとしてまとめ上げたもの。

セルの電圧は3.7V程度のため、直列モジュールとし200V~400Vの電圧にする。
300㎏超という大型部品となり、重すぎるため、中間モジュールが作成されることが多い。

また、構造面では、電池パックを収めるバッテリーケースは、寒冷地や冠水した道での走行などの環境下においてもバッテリーを保護するため、気密性が重要となる。また衝突時などの衝撃からバッテリーを守るため高い強度も要求される。
さらに、組電池ではセル間の内部抵抗のアンバランスは失火の原因となり危険なため、BMS(バッテリー・マネジメント・システム)を組み込み、電圧や温度を常時監視する。過充電/過放電/過昇温などを防止する保護回路、充放電回路、冷却機構などの機能を盛り込む。

実用例としては
「日産リーフ」に使用されるリチウムイオンバッテリーでは下記のような搭載事例がある。

□バッテリーパック仕様 2018日産リーフ
モジュール数 24
セル数 192 (2並列96直列)
定格電圧 350V
容量 40KWh
外形寸法 L x W x H 1547 x 1188 x 264㎜
重量 303㎏
重量エネルギー密度 132 Wh/kg

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