ADAS ECUは、全車速対応型クルーズコントロール（ACC）や自動緊急ブレーキ （AEB）、車線逸脱防止支援システム（LKS）など、複数の運転支援システムを単一のコントローラに統合したADASの中核ECU。
車両内に分散していたソフトウェアを統合し，ADAS ECUとして汎用化し、ソフトウエアだけを変更する技術動向になってきている。
ECU は車種や仕向け、量産開始時期によって異なり、 ECU 毎での再テストが必要となり、開発工数が膨大になる。そのため、合理化のため、 ADAS ECU（ADASコントローラー）が開発されている。
ADAS ECUは、最終的には自動運転用のコントローラとなることが期待されている。そのために，現在は、以下の改良が行われている。
（1） 車両周辺情報をリアルタイムに取得するための通信ネットワーク高速化への対応
（2） 必要な情報をリアルタイムに取得するためのリアルタイムデータベースの内蔵
（3） 自車から見えないエリアの状態を取得するためのインフラ通信系への接続
構成
センサーインタフェース部、演算部（各アプリケーション部、調停部）、出力インタフェース部
