車両と歩行者の接近を検知するために、人とその他障害物を区別して、歩行者に対して危険がある場合、運転席内に、警報アラートブザー、モニター警告灯を点灯させ、危険を知らせる。
衝突までの時間を算出し,その時間によって警告のみとするか,ブレーキ制御まで行うか決める。誤動作はシステムの信頼性、直結するため、高精度なセンシングが行われる。
センサーは、従来は「赤外線式ナイトビジョン」が中心だったが、近年の技術の進化により「画像認識カメラ」など各種の方式が採用されている。
<赤外線式ナイトビジョン>
目視での確認が難しい、夜間や濃い霧が出ているときなどの際に、歩行者などの熱源を検知してモニターに表示する。街灯が少ない夜間の道なども安全に走行できる。
米国ではリアカメラの搭載が義務化しており、単独のシステムではなく、「歩行者検知機能付き車載リアカメラ」として車載されることが多い。
システム構成
① 赤外線カメラ(ナイトビジョン)
② 歩行者検知システムECU
③ 制御信号(ブレーキECU、警報アラートブザー、モニター警告灯)
<画像認識カメラ式>
赤外線カメラを用いずに、画像認識カメラのみで歩行者を検知する。画像認識カメラは、3眼式、ステレオ式、単眼AI式など各種のシステムが開発されている。
システム構成
④ センサー(画像認識カメラ情報、ソナー、レーダー)
⑤ 歩行者検知システムECU
⑥ 制御信号(ブレーキECU、警報アラートブザー、モニター警告灯)