単眼AI式カメラ用チップ(SoC)は画像認識処理を行う。
車両のフロントガラス等に取り付けた単眼レンズカメラから取り込む画像情報から、レーンの認識だけでなく、標識、人、車など、その対象物との距離を導き出す。
単眼AI式カメラはステレオカメラよりも広角な128度などの仕様もあり、単独使用のほか、ステレオカメラとの併用となることもある。
単眼カメラを用いる場合には、3次元構造を推定する方法として特徴点の追跡によるSfM( Structure from Motion ) に基づく手法が多く研究されている。
SfMは、画像から検出された特徴点を時系列画像間で追跡し、特徴点の対応付けと追加された新規画像の認識によって、3 次元構造を推定する。
また、走行安定性向上用途として、走行時の上下方向の振動 (ピッチ変動) を計測する研究も進められている。
ヨーレートセンサーや車速センサー、カーナビ用 GPS など自車両運動を計測するためのセンサーが標準的に搭載されているが、走行時に加減速や道路の凹凸などにより発生する上下方向の振動 (ピッチ変動) を正確に計測することは難しい。
サイズ 10㎜~20㎜
SoC構成:
1. マイクロ・プロセッサ(CPU)
2. メモリデバイス
3. 画像処理デバイス
4. 入出力インターフェース
USB、Wi-Fiなど外部デバイスとの接続用のインターフェースを搭載。
5. 通信機能
Bluetoothなど各種通信プロトコルに対応し、ネットワーク接続やデータの送受信ができる。