機能ごとにドメイン化したときに、ADASドメイン全体を統括するECU(電子制御ユニット)の代わりを担えるSoC。ADAS系は重要保安系になるため、耐電波障害性(耐ノイズ障害性)を重視し、画像認識系の処理、外部接続など、ほとんどの機能を冗長化している。
高級車では、ECU丸ごと二重化して安全性を確保する車両もある。
一方、今後のADASの大衆車への普及に合わせて、低コストの製品も開発されている。
高速画像処理、物体認識、ドライバーモニタリングシステム(DMS)などの機能を一部絞り、計算速度も半減させるため、カメラの解像度などは落ちるが、消費電力や価格を抑えることができる。画像処理判定に必要なディープラーニング(深層学習)性能は持たせている。
サイズ 10㎜~20㎜
SoC構成:
1. マイクロ・プロセッサ(CPU)
2. メモリデバイス
3. センサー入力処理デバイス
4、画像処理デバイス
5. 入出力インターフェース
USB、Wi-Fiなど外部デバイスとの接続用のインターフェースを搭載。
6. 通信機能
Bluetoothなど各種通信プロトコルに対応し、ネットワーク接続やデータの送受信ができる。