エアコンとは
車内空調システム。
気体を圧縮し高圧にすると高温を発し液体に変化する。逆に、この液体が気体に戻るとき、周囲から熱を奪ってゆく潜熱という現象を利用し冷房している。
使用する冷媒は、液化温度は60℃程度と液化させやすい、沸点がマイナス26℃の冷媒を使用する。
冷媒は代替フロンHFC-134a(ハイドロフルオロカーボンCH2FCF3)を使用するが、温暖化有害ガスに指定されており、改良材の開発が急がれている。
<エアコン冷却回路>
カーエアコンは熱の移動を利用して①~④の回路で循環させ車内の空気を冷やす。エアコン回路は耐圧のゴムホースやアルミ配管を経由して、室内側へと導かれる。
①コンプレッサーで圧縮
②→コンデンサー&ファンで液化(60℃高温高圧液体に変化)
→エアコンレシーバーで不純物除去
③→エキスパンションバルブで霧化
④→エバポレーター&ブロワーファンで放熱、熱吸収(10℃低温低圧気体に変化)→
冷媒はコンプレッサーとコンデンサーで約60度Cの高圧液体にされるが、その後エアコンレシーバーで微細な不純物を取り除いたあとエキスパンションバルブで霧化されて約10度の常圧気体に戻される。その冷気を室内側に設置されたエバポレーターを通過させると同時にファンによって冷風を室内に送る。この時に空気から取り除かれた熱(湿気/湿度)が結露(水滴)となって車外に放出される。
<エアコン制御>
コンプレッサーはエンジンのクランクプーリーからベルトで駆動されている。エアコンのスイッチを入れると、プーリー内部の電磁クラッチによって、プーリーの回転がコンプレッサー内部の圧縮機構を作動させる。エキスパンションバルブはエバポレーター出口配管の温度変化に応じて冷媒の流量を自動調節している。
HV車やEV車ではエンジンの駆動力が得られないこともあり、電動モーター駆動の仕様も増えている。
サイズ
500㎜~1000㎜
構成
コンプレッサー、コンデンサー&ファン、エアコンレシーバー、
エキスパンションバルブ、エバボレーター&ブロワーファン、温度センサー