エアコンコンプレッサー
冷媒はコンプレッサーとコンデンサーで約60度Cの高圧液体にされるが、その後エアコンレシーバーで微細な不純物を取り除いたあとエキスパンションバルブで霧化されて約10度の常圧気体に戻される。その冷気を室内側に設置されたエバポレーターを通過させると同時にファンによって冷風を室内に送る。この時に空気から取り除かれた熱(湿気/湿度)が結露(水滴)となって車外に放出される。
エアコンコンプレッサーはこのエアコン冷却回路において、冷媒を高圧圧縮する(1.5MPa)装置。
コンプレッサーと電磁クラッチプーリーとから成り、エンジンクランクプーリーからベルトで駆動される。エアコンのスイッチを入れると、電磁クラッチによってプーリーの回転がコンプレッサーに伝わり内部の圧縮機構が作動する。
電磁クラッチは電気的に制御しON-OFFする。ガス圧や温度の異常を検知すると、電磁クラッチをOFFとし、エアコンの作動を停止するシステムが多い。
近年は、HV車やEV車ではエンジンの駆動力が得られないこともあり、プーリー駆動に代わり、電動モーター駆動の仕様も増えている。
画像はエアコンコンプレッサー&電磁クラッチプリー
サイズ
200㎜~300㎜
構成
斜板式ピストンポンプ、本体(吸入室、吐出室)、電磁クラッチ
本体
材質:アルミニウム合金
工法:アルミダイカスト鋳造