自動緊急ブレーキ(AEB)

自動緊急ブレーキ(AEB:Advanced Emergency Braking)

障害物をレーダーやカメラで検知して、運転手へ警報を発したり、自動でブレーキを操作するなどして衝突を防ぐシステム。

自動緊急ブレーキ(AEB)は、「画像認識カメラ」「ミリ波レーダー」の2つのセンサーの組み合わせにより認識を行い、自動ブレーキを作動させ、衝突を回避あるいは衝突の被害を軽減する。2019年6月、以下の試験条件でAEBの国際基準が合意された。

◆AEBの国際基準

<対車両>

静止車両に対しては時速40㎞で衝突しない。時速20㎞の走行車両に対しては時速60㎞で衝突しない。

<対歩行者>

時速5㎞で横断する歩行者に時速30㎞で衝突しない。

すでに、標準採用されているABS(横滑り防止レーキ)、ESC(車両ダイナミック制御)を使用した自動ブレーキシステムの場合は、自動緊急ブレーキで停止後の信号待ちに課題がある。対策として、ABS油圧アキュームレーターの強化や、リアーブレーキに電動パーキング機構を装着する動きがある。

今後の自動運転化の課題は、対自転車飛び出しに対応したブレーキの応答性の向上とセンサーへの予知機能の追加。ブレーキの応答性向上の対策として、ABS(横滑り防止レーキ)やESC(車両ダイナミック制御)の応答性の向上が、図られている。

センサーは認識スピードはすでに人間に勝るが、予知ができないのが弱点。対策としてAIの採用が想定されるが、AIは多くの経験がないと正常に判断できないため、AIによる走行経験の蓄積が必要になる。それだけでも不十分で、立体駐車場など詳細な3Dマップの作成、ビルの死角をカバーする外部からの指令システムなどの整備が必要となる。

画像はデンソーセンシングシステム(低速域衝突回避支援ブレーキ)。

構成

自動緊急ブレーキECU+ABSブレーキシステム、

センサー

画像認識カメラ+前方ミリ波レーダー77GHzなど

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