燃料タンクとは

燃料タンクとは

ガソリンや軽油を蓄えるタンク。保守点検用に水抜き用ドレインプラグがある。クルマで最もあってはならない故障モードは火災であり、燃料タンクや配管には、保安基準によって安全対策が厳しく指導されている。

正面衝突や追突でも損傷を受けづらい中央配置、振動や衝撃で燃料タンクの漏れないような構造が指示され、タンク内にはガソリンが踊らないようにするバッフルプレート、満タンになった時に燃料が給油口に逆流しな いように抑制するインレットチェックバルブ、燃料が満タンになった時の給油量を規制するフィルリミットベントバルブ、転倒時の火災を防ぐロールオーバーバルブを装着し、2重3重の安全対策が講じられている。

燃料注入口から燃料タンクまでは、注入口に近いほうから燃料キャップ、フィラーネック、フィラーチューブ、で構成されている。車両衝突時の衝撃に備え、フィラーチューブは燃料タンクと柔軟に接続される。

材料面では、従来、金属製が主流だったが軽量化、防錆、スペース効率のメリットがあり、樹脂化が進んでいる。※燃料蒸散規制に対応し、低燃料ガス透過性の目的で、HDPE(高密度ポリエチレン)にEVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合体)を挟んで使用する。

※燃料蒸散規制

ガソリンが蒸発して気体となった蒸気(エバポガス)が走行時、駐車時、給油時に大気放出され、オゾン層を破壊する要因となることに対して、車両からの排出総量を制限する規制。

サイズ

500㎜~1500㎜

構成

燃料タンク(バッフルプレート、ドレインプラグ)、

給油口(燃料キャップ、フィラーネック、フィラーチューブ)

材質

HDPE+EVOH+HDPE

HDPE:高密度ポリエチレン樹脂

EVOH:エチレン・ビニルアルコール共重合体

工法

ブロー成形

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