2024年以降の新型車では、CDプレーヤー/DVDプレーヤーはクルマでは聞けない傾向になっている。
自動車に搭載される音響機器は音楽媒体の変化のスピードは自動車のモデルチェンジ期間よりも速いため、音楽プレーヤーシステムは時代遅れとなることが多い。
(カセットテープ→CD(→MD→連装CD)→DVD→HDDCDプレーヤー→SDカード式→IPOT→スマートホーン配信サービス)
商品企画も矛盾している。近年は、近年の若者は車を購入せず、高齢者が車を購入する傾向があるにも関わらず、スマートホーンの所持を前提で、オーディオが設計されている。スマートホーン不所持者や、高額スマホ契約はしたくないユーザー、お気に入りのCD一枚が聞きたいだけの高齢者ユーザー、などは買い替えを控える傾向になり、CDが聞ける中古車を求める傾向にある。
構成:(2024年時点)
・純正品:ディスプレイオーディオ
(スマートホーンへの音楽配信サービスによるCD/DVDプレーヤーの廃止、ナビゲーター画面の大型化、
補器コントロールスイッチの一体化)
・市販品:多機能ディスプレイオーディオ(ドライブレコーダーとの一体化やSDカードやCDで音楽聞けるが、車種によっては純正補器コントロールスイッチが使用できないこともあるなど不便も生じることもある)
一方、近年はオーディオ、カーナビ、補器コントロールがコンピューターソフト面で一体化されたり、タッチパネル化されたりしているが、この部分の機能の応答性や信頼性が低下している。
昔は自動車部品の信頼性の高さとパソコンのような弱電製品の信頼性の低さには大きな隔たりがあったが、近年は車載オーディオもパソコン化して、以前のクルマでは考えられなかった突然のフリーズなどが発生している。
直接走行性能に関係ないオーディオ部品といえども、パワートレインECU並みの信頼性を目指さないとクルマ自体の信頼性が損なわれ、走るのが怖くなるユーザーも出る。
通常、自動車部品の量産変更は設計通知や図面が永久保存され、設計責任者は特定され、刑事責任を問われることもある。オーディオソフトのバージョンアップはほぼ毎月行われているが、内容がティーラーには知らされていないことも多く、設計図面並みの管理や情報の共有化が求められる。パソコンの「バグ修正」という、ブラックボックス化された安易な変更をクルマの設計に持ち込んではならない。
サイズ
1DIN高さ50mmx幅180mm
または2DIN高さ100mmx幅180mm、奥行規格なし160mm
また高級車では2DINなどの規格にとらわれず、互換性を考えず、好き勝手な設計が行われている場合が多い。