電気機械式ブレーキ(EMB)

電動機械式ブレーキ(EMB)は高い制動性と応答性の良さから、「究極のブレーキ方式」として注目されている。電気機械式ブレーキはブレーキパッドをローターに押しつける機構を従来の油圧(ブレーキフルード)から電動(モーターとボールねじ)に置き換えた、ブレーキフルードなしで作動するブレーキ。総輪が電気機械式ブレーキとなると、マスターシリンダー、倍力装置、ESC(横滑り防止装置)、ブレーキ配管、フルードなどが不要となり、車両空間の有効利用と車両メンテナンスの負荷低減、コスト低減となる。一方で、パニックブレーキに対応するため、強力なインバーターが必要になり、コストアップ要因となる。

日本車では2025年10月時点で、実用化の情報はない。1994年に、日本のブレーキメーカーで、EMBが製作され、国際特許が出願されたが、日の目を見ずに特許切れになっている。
・特願平6-090927
・特願平6-213382

サイズ:300㎜

構成例:
電動モーター減速機、パッド、キャリパー(ピストン、ボールねじセット、リターンスプリング、スラストベアリングセット)
ボールねじセット:ボールねじ雄、ボールねじ雌、ボールベアリング、

写真は中国拓普集団製 2025粤港澳大湾区モーターショーより

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