ドラムブレーキ装置とは

ドラムブレーキは、車輪とともに回転するブレーキドラムを、その内側に組み込まれたブレーキシューを押しつけることで制動する。よく効くため、大型商用車では4輪ドラムブレーキが主流となっている。

パーキングブレーキは、高温になったブレーキディスクは時間がたつと肉厚が減少し効きが減るが、ブレーキドラムではドラムが縮小し効きが増す。そのため、ドラムブレーキのほうが信頼性が高いと言え、パーキングブレーキにはドラムブレーキのほうが多く使用される。軽自動車の後輪はパーキングブレーキ付きのドラムブレーキ、乗用車も高級車や1.5トン以上のSUVの後輪はディスクブレーキのほかにパーキング専用のドラムブレーキも装着され、1輪に2個のブレーキが装着される。

短所は左右の輪の効きの違いによって片効きが発生しやすいこと。そのため、高速道路が発達した現在では、乗用車の前輪への装着はほとんどない。大型商用車ではホイールベースが長く制動安定性が高いことから4輪ドラムブレーキで問題ない。

ドラムブレーキの構造はLTブレーキ、2Lブレーキ、デュオサーボブレーキの3種類がある。乗用車ではLTブレーキ、大型車では2Lブレーキ、パーキングブレーキやフォークリフトではデュオサーボブレーキが使用される。

方式:

LTブレーキ :リーディングトレーディング(1ホイールシリンダー式)

2Lブレーキ :ツーリーディング(2ホイールシリンダー式)

デュオサーボブレーキ:連結シュー方式

サイズ:

外径165~320mm

構成:

ブレーキドラム、ブレーキシュー、ホイールシリンダ

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