はんだ付け

ろう接はろう付とはんだ付に区分される。溶加材の融点が450℃以下がはんだ付、451℃以上がろう付と定義されている。接合する部材よりも融点の低い合金(ろう)を溶かして接着剤として用いる。

はんだはSn-Ag-Cu系、溶融温度は200~250℃が標準。はんだの形態は、ソルダーペースト、はんだ合金塊、やに入りはんだ線、がある。

◇ソルダーペースト

チップマウンター(表面実装)で使用する。穴のない電子基板に電子パーツを載せる前に、クリームはんだ印刷機で塗布して仮接着剤として使用する。その後リフロー炉で熱を加えて接合する。

材質:クリームはんだ

工法:プリント基板→印刷機でクリームはんだ塗布→チップマウンター→リフロー炉

◇はんだ合金塊

電子基板に穴があるスルーホール実装で使用する。電子パーツが挿入されたまま、はんだの浴槽に浸漬させる、ディップはんだで使用される。

材質:はんだ合金塊

工法:はんだの浴槽→実装済プリント基板浸漬→取り出し→冷却→実装電子パーツ端子切断

◇やに入りはんだ線

主に、はんだごてによる手はんだで使用する。フラックスを接合面に塗布したのち、はんだごてで接合部を加熱し、その後、はんだを溶融し接合部に供給する。フラックスには塩化亜鉛、松やになどが使用される。ロボットの低価格化によりロボットはんだも増えている。

材質:やに入りはんだ線

工法:はんだによる接合部加熱(双方)→ろう材供給→溶融→接合→冷却

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