リチウムイオン電池セル

パウチ型セル、円筒形セル、角型セルの3種類がある。

□パウチ型セル
3.65Vの角形単体セル。搭載効率の良いアルミラミネートパック。
内部に封入される構造体は枚葉状に切断した電極シートの間にセパレーターを挟んで積み重ねる。丸型や角型の捲回体を用いる電池と比べると生産や品質管理の難易度が高い。

負極材料のグラファイトは炭素原子が多数重なった積層構造を採る。各層間の結合力は弱く、この層間にリチウムイオンが侵入し電極の機能を果たす。
容量を増大しながらバッテリーの自然冷却方式を維持する為の課題は、内部抵抗の低減で、電極変更や電解液の見直しを行っている。

サイズ:261 x 216 x 7.9㎜など
ケース材質:アルミラミネートパック。

<バッテリーセル仕様 2018日産リーフ>
公称電圧 3.65 V
外形寸法 L x W x H 261 x 216 x 7.9 mm
重量 914 g
重量エネルギー密度 224 Wh/kg
容積エネルギー密度 460 Wh/l
構造 ラミネートタイプ
正極材料 LiNixMnyCozO2
負極材料 グラファイト

□円筒形セル
テスラは2020年9月、大径円筒型セル「4680」(外径約46mm、長さ約80mm)の採用を発表した。大径化に伴う課題を克服しつつ容量の増大を図っている。製造メーカーはパナソニック(旧三洋電機淡路島工場)。

□角型セル
角型の筐体を用いており、その中に扁平状の捲回体を封入した電池。搭載効率が良く、薄型化が可能。角型という形状は機械的な強度があり、車載用途にも適しており、電動車両への採用実績も多い。

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