燃料電池スタック冷却ホース

燃料電池スタックとラジエーターとの循環に使用される。入口、出口、各2組使用される。
燃料電池の冷却システムの配管部品等から溶出した金属イオンやフッ素イオンなどは、燃料電池の性能低下を招く。そのため、冷却回路にはイオン交換器が設置されるが、回路部品からはできるだけイオンを溶出させないことが求められる。
FCスタック冷却ホースの材質は、は発電効率のよいとされる70~80℃の温度を保持しつつ、長期間使用してもゴムからイオン溶出量が少ない(導電度が上がらない)特殊配合になっている。
ホース構造は1気圧程度の液圧が掛かるため、中間に強化層のある編糸入りゴムホースが使用される。また形状は、狭い場所に配置されるため、直線ホースは配管しずらく、あらかじめ曲げ加工が施された専用品が使用されることが多い。

サイズ:300㎜~500㎜
材質:イオン溶出量削減仕様
構造:編糸入り二層ゴムホース
工法:2回押出成形、曲げ加工
配合→ゴム練り→リボン状連続材→2回押出し(内層押出成形→紐組→外層二次押出成形)→裁断→マンドレル(心棒)挿入→加熱炉加硫→ 冷却炉→脱型(マンドレル芯抜き)→裁断→洗浄→検査

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