ドライバー異常時対応システム

ドライバーの無操作状態が継続している場合に異常衝突の回避を行うシステム。

ドライバーの異常に起因する事故が年間200~300件発生している。そのため、国土交通省では、ドライバーが安全に運転できない状態に陥った場合に異常を検知し車両を自動的に停止させる「ドライバー異常時対応システム」の開発・実用化・普及を促進している。
まずは、 2018年7月には運転手や乗客が非常停止ボタンを押すことにより車両を減速して停止させるシステムを搭載した大型観光バスの販売が開始されている。

運転手の重篤な異常は、システムがドライバーの姿勢崩れ、閉眼状態、ハンドル操作の有無等を監視し、異常を検知する。

居眠りなどは、ドライバーモニタリング技術を使用する。センサーは運転手に向けた赤外線カメラを使用して表情から、AIが判定する。赤外線カメラを使っているのは、暗いときやサングラスをかけている時でも対応できるようにしている。

システムは自動緊急ブレーキ(AEB)に自動ステアリングを協調させる。自動ステアリングには電動パワーステアリングが必要で、かならずしもステアリングバイワイヤーである必要はない。最終的には路肩等退避方式で、車線を維持しながら徐々に減速し、可能な場合、車線変更しつつ、交差点などの停止回避場所を避け、路肩等に寄せる安全な停止技術の確立を目指している。

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