水平光軸可変システム(AFS)

カーブ走行用システムAFS(Adaptive Front-Lighting System)で使用するECU。
AFSは夜間走行時、カーブ路や交差点などで進行方向の視認性を向上するため、前照灯の配光を走行状況、ハンドル角、方向指示器などの運転操作に応じて自動的に制御する。

当初は機械式が開発されたが、LEDヘッドライトとADASセンサーの進化により、電子式も開発された。LEDは高価だが、AFS機構としては安価に構成できる。そのため、従来の機械式に代わり、LEDを使用した電子式が増えている。

◆機械式
光軸をアクチュエータによって機械的に変化させるシステム。ハロゲンヘッドライトでも適用できる。
「レベリング制御」(上下)と「スイブル制御」(左右)の組み合わせ制御を行う。

<サイズ>50 mm~100mm
<構成>
電子基板、筺体、コネクタ

◆電子式
配光が変化するか照射範囲が広がる前照灯。

AFSの構造は、従来、ランプを左右に振るアクチュエータ機構を備えるのが通常だったが、LED式では、異なる向きにLEDを配置し、進行方向に合わせて必要なLEDを点灯する配光パターン制御で、アクチュエータを省略するAFSを実現している。小型化,軽量化のほか,信頼性も向上する。

(注)
・配光パターン:片側ハイビームや部分遮光などいろいろな遮光によって照明の光の広がり方(配光特性)を制御

<サイズ>50 mm~100mm
<構成>
電子基板、筺体、コネクター

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