SDV:ソフトウェア・デファインド・ビークル(Software-Defined Vehicle)は、コネクテッドカー(Connected Car)技術。情報通信装置を備え、自動車の機能や性能をソフトウェアで定義し、アップデート可能な車両のこと。
SDVでは、インターネットや他の通信ネットワークに接続するために、無線データ送受信機能であるOTA (Over The Air)を搭載し、車両と外部との双方向通信が可能になっている。車両のソフトウェアを遠隔から管理・更新できたり、リアルタイムのデータを収集したりすることができる。
無線通信OTA(Over The Air)の活用により、従来ディーラーで行っていたコンピュータの手動更新に比べて利便性が向上し、車両やソフトウェア、ハードウェアの管理・更新が迅速かつ容易に行えるようになる。
ECUの設計は、従来の車両では、ハードウェアとソフトウェアが密接に結びついており、機能の変更や追加には物理的な改造が必要だったが、今後はハードウェアとソフトウェアが分離される設計に変わる。
このことは、自動車業界以外のサードパーティのソフトウェア/アプリケーションメーカーの参入が可能になるため、自動車会社やティア1の実験部門を中心としたベテランの評価がますます重要になる。
画像は日産自動車Closed loop システム-アーキテクチャ(資料出所:ReVision 自動運転・ADAS & SDVサミット2024より)