サスペンションコントロール
方式はセミアクティブサスペンションとアクティブサスペンションに分類される。
画像は日立オートモーティブシステムズ製セミアクティブサスペンションシステム。
□セミアクティブサスペンション
受動的に、時々刻々と変化する路面からの入力に対し, リアルタイムで減衰力を制御するシステムのこと。路面の凹凸や車体の動きをセンサーで捉え、電子制御ECUで各車輪位置のダンパーを制御する。動力源を必要としないので搭載車が増えている。
構成:
①機構:可変減衰ダンパー、電磁弁
②電子制御:サスペンションECU(電子基板、コネクタ、アルミ筺体)
③センサー:上下Gセンサー
□アクティブサスペンション
能動的に特性を変化させるシステム。姿勢制御と乗り心地が向上する。ステレオカメラで15m先の路面を捉え、その情報も使って制御を行う。電動ポンプを常に回すため、消費電力が大きく、また、コストが高く、費用対効果の点で大衆車には向かない。
構成:
①機構:油圧シリンダー、アキュームレータ、電磁弁(圧力減衰バルブ)、オイルポンプ、圧力制御バルブ
②電子制御:サスペンションECU(電子基板、コネクタ、アルミ筺体)
③センサー:ステレオカメラ、車高センサー(4輪)、上下Gセンサー(4輪)、車速センサー、運転席センサー(前後左右G、ヨーレート)
③センサー:上下Gセンサー、車速センサー、運転席センサー(前後左右G、ヨーレート)、車高センサー