ホイールナット/ハブボルト
ホイールのボルト穴にタイヤを固定させるためのナット及びボルト。ナット固定式とボルト固定式がある。
日本車では、ホイールハブにスタットボルトが立っていて作業性がよいナット固定式が多い。ナットの座面はテーパーナットと平面ナットがあり、昔はテーパーナットが主流だったが、純正の軽合金ホイールでは取り付け孔に落とし込む段付きの平面ナットが使用されることも多くなってきている。
欧州車では日本車とは異なり、ハブにねじ孔が切られているボルト固定式が多い。ボルトの首下は60度テーパーボルトなどの仕様が多い。タイヤ取付部の剛性が高められ、高速に対応している。
ホイール荷重は日本車ではホイール、ナット、ホルトの3部品で受けるが、欧州車ではホイール、ホルトの2部品で受けるため剛性が高い。欧州車でホイールハブの剛性が追求される理由は、速度無制限区間のあるアウトバーンや接続する高速道路網の発展していることが理由。
画像はNTN製ハブベアリング。
サイズ
全長約30㎜~50㎜
材質
合金鋼 SCM材
工法
■ホイールナット
線材→鍛造(ナットフォーマー)→機械加工(タッピング)→頭部溶接→機械加工→熱処理(焼き入れ、焼き戻し)→表面処理(クロムメッキ、水素脆性除去ベーキング)
■ハブボルト
線材→鍛造(ヘッダー)→ねじ転造加工→熱処理(焼き入れ、焼き戻し)→表面処理(三価亜鉛メッキ、水素脆性除去ベーキング)