ワイパーブレード

ワイパーブレード

視界を確保するため、雨水、雪、虫、泥、ほこりなどの異物を拭き払うゴム製部品。

作業面ではワイパーブレードは定期交換部品であるので、交換が容易なように工夫されている。

性能面では、フロントウィンドウは曲面が多いので、できるだけ面圧を均等にして拭き残しがないようにしている。払拭面積などに法規制がある国もある。ユーザークレームとして多いのは異音の発生であり、アームの振動を抑制するためにアーム剛性やワイパーブレードの反転性を確保し、さらにコーティングガラス等各種ガラスに合わせてゴムの摩擦係数を下げるように設計されている。

ワイパーブレードを支えるワイパーフレームは、トーナメント型とフラットワイパーがある。トーナメント式ワイパーは、ブレードを数々所の点で支える構造のためガラス面にかかる圧力に強弱が発生し払拭性能に課題があるが、ゴム単体で交換できるため交換費用が安く済む利点がある。

一方、フラットワイパーはラバーとフレームを一体化した新構造で圧力が均一にかかり、払拭性能が大幅に向上する、さらに流線形の効果もあり乱気流が発生しずらく風切り音がでにくい。短所はゴムと樹脂の一体での交換となり高価なことが弱点だったが、近年は替えゴムで対応できる車種もある。

画像はデンソー製ワイパーブレード。

サイズ

250㎜~700㎜

構成

ゴム単体式、ゴムとアーム一体式がある

材質

NR 天然ゴム、CRクロロプレンゴム、シリコーンゴム(寒冷地向け)の設定がある

工法

錬り生地→コンプレッション成形→二次加硫→表面改質(摩擦係数低下処理)→ブレード機械カット

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