ワイパーシステムとは

ワイパーシステムとは

視界を確保するため、雨水、雪、虫、泥、ほこりなどの異物を拭き払うシステム。

性能面では、フロントウィンドウは曲面が多いので、できるだけ面圧を均等にして拭き残しがないようにしている。払拭面積などに法規制がある国もある。ユーザークレームとして多いのは異音の発生であり、アームの振動を抑制するためにアーム剛性やワイパーブレードの反転性を確保し、さらにコーティングガラス等各種ガラスに合わせてゴムの摩擦係数を下げるように設計されている。

欧州向けでは高速走行によるワイパー浮き上がり対策が必要で、カウル内配置、押付け力アップ、流線形ブレード等の対策が講じられている。

作業面ではワイパーブレードは定期交換部品であるので、交換が容易なように工夫されている。

装着部位としては、そのほか、リアウインドウ、ドアミラー、ヘッドライトに装着する場合もある。とくにリアウインドウへの装着率は大きく増えたが、全車標準ということではない。

スイッチは低速と高速のほか間欠作動が標準設定になっている。高級車では車速感応型で作動スピードが自動で切り替わるものや、水滴センサーと組み合わせて自動的に作動するものもある。

将来的にも、機械的なワイパーは不可欠と言われており、その理由は、雨水が理由ではなく、泥、挨などの異物を拭き払う役割に対してほかに良い方法が見当たらないことにある。

方式

作動方式からの分類では平行連動式(タンデム式) 、対向式(シンメトリカル式)の2通り。アーム数量からは2本式、1本式がある。

平行連動式はリンク構造が簡単なため多くの車両で採用されている。対向式は払拭率が優れているため、欧州車の一部やトラックやバスで採用されている。

サイズ

500㎜~1000㎜

構成

ワイパーアーム ワイパーブレード ワイパーリンク ワイパーモーター

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