リーフスプリング

リーフスプリング

車軸懸架式(リジットアクスル)で使用され、主にSUV車や商用車に用いられる。

長さの異なる細長いばね鋼の板を重ね合わせたもので、スプリングとして路面からの振動や衝撃を吸収する。

大型トラックなどでは骨格としても機能するためこれを採用するサスペンションはアームを使用しない。

さらにリーフスプリングの板間摩擦の振動ダンピング特性を利用することショックアブソーバーも不要となり安価なサスペンションが構成できる特徴がある。

画像は日本発条製板ばね(リーフスプリング)。

サイズ

板厚10㎜~30㎜、幅50㎜~100㎜、全長500㎜~1000㎜

構成

板ばねの多層構造3~10枚

材質

大型用 SUP11A マンガンクロムボロン鋼
SUP11Aは、SUP9Aにボロン処理をした材料で、焼入性が非常に良い。ボロンは焼入性を上げ、低温脆性を防止する。
引張1230耐力1080 N/mm^2
硬度Hv 360~430

中小型用 SUP9A マンガンクロム鋼
熱間加工性と焼き入れ性を向上させた材料マンガンは強度を上げ、クロムは焼入れ性を上げる働き。
引張1230耐力1080 N/mm^2
硬度Hv 360~430

工法

切断加工→穴明け加工→熱間端末加工(加熱→幅狭加工→目玉巻き)→熱間圧延テーパ加工→熱間キャンバ成形→熱処理(焼入れ&焼戻し)→ショットピーニング→目玉仕上げ加工→クリップ組み付け→ASSY組立→荷重検査→浸漬塗装、静電塗装、電着塗装、粉体塗装など

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