コックピットモジュールとは
近年、自動車を組み立てる際に、コックピットモジュールを車体の車室前部に組み付けるモジュール工法が採用されている。このコックピットモジュールは、インストパネルASSYに関係する部品を集約している。クロスカービーム、ステアリングメンバーを骨格部品にして、インストパネル、オーディボックス、グローブボックスなどの構造部品や、機能部品のエアバッグ、エアコンやダクト類、メーター、カーナビゲーション等の電子ユニット類、ハーネス類を組み合わせたもの。
運転席には、メーター類のほか、カーオーディオ、カーナビゲーションなどさまざまなメーカーの電子部品が搭載され、複雑化する傾向にある。大手の部品メーカーの中にはこの状況を改善するために、インストパネルASSY内部の簡素化や低コスト化、軽量化を進めているところもある。また、自動車メーカーでは、開発費用削減、工場組み立て工数削減が期待されている。
一方、高齢社会の進展から、高齢ドライバーが使うことも想定しなければならない。
高齢ドライバーの加齢による心身機能低下を考慮し、ドライバーの注意散漫状態を誘発しないように、スイッチ類の適正配置や、セカンドファンクションスイッチの廃止、モニターの利便性や応答性の向上など、ヒューマンインターフェースを十分考慮した設計が求められている。
画像はマレリ製コックピットモジュール。
サイズ
1000mm~2000㎜
構成
インストパネル、カーナビゲーション、カーオーディオ、グローブボックス、エアコン、エアバッグ