レンズ
先進運転支援システムADASの世界的に普及によって車載カメラの搭載が増えている。車載カメラは自動車周囲の死角を無くすために用いられるビューカメラと車内外の画像情報を入手するセンシングカメラの2種類がある。
光学特性としては、ビューカメラは180~190°の超広角レンズが一般的である。一方センシングカメラでは90~100°程度の若干広角レンズが一般的である。しかし複合機能になった場合は180~190°の超広角レンズが使われる。画素数はどちらも1.3~2メガ程度でレンズは5~6枚構成が多い。
車載カメラには、耐熱性、耐候性、耐傷性に優れるガラスレンズが主に使われているが、市場が急拡大する中、高生産性や低コスト化が進み、センシングカメラのレンズは耐熱性のあるポリカーボネートPC樹脂化が本格化している。外装搭載の場合は、水滴、異物に対しては、それらを取り除く撥水コートなどが必要となる。また耐傷性については、強化コートを施したプラスチックレンズを使用するなどの方法がある。
画像は日立オートモーティブシステムズ製ステレオカメラ。
□ガラスレンズ
材質:
ガラス
工法:
成形→研磨
□樹脂レンズ
材質:
ポリカーボネートPC樹脂
工法:
射出成形