クラッチフェーシング

クラッチフェーシング

クラッチディスクの表面に用いられる摩擦材。

高速回転部品のため、回転バランスとバースト強度が求められる。

材料は摩擦材のためブレーキに近い組成だが、バースト強度を向上するため一本の紐状にした織布を蚊取り線香状にして熱プレスして製造する点がブレーキ材と異なる。

織布は基材、添加材、結合材の摩擦材の3要素で構成される。基材はケブラー繊維に真鍮などの金属繊維を使用し紐状にし、さらに全体をよじったもの、添加材は摩擦を安定させる目的で使用され有機材や無機材が配合される。結合材はフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂が使用される。

要求特性は摩擦で高温になることを前提にして、高摩擦係数、耐摩耗性、低相手材攻撃性、摩耗均一性などジャダーという摩擦振動が発生しないことなどが求められる。

画像はエクセディ製クラッチフェーシング。

サイズ

外径200mm~350mm

材質

織布(基材ケブラー繊維金属繊維、結合材フェノール樹脂、添加材有機材無機材)

工法

予備プレス→熱プレス(圧縮)→加熱炉→穴あけ→研摩

要求

摩擦面 面粗さ 平坦度

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