シートとは
部品の役割
内装部品の一つであり、快適性・利便性・安全性が求められる。
運転席、助手席、後席 (セカンドシート)、ミニバン・SUV等ではサードシートを装備するモデルもある。
機能として乗員が着席できることは当然であるが、シートベルトと組み合わせて乗員を固定し、衝突衝撃などで乗員が車外へ放り出されることを阻止する役割もある。
運転席においては運転姿勢を運転者の体格に合わせ最適化する機能を有している。
後席やサードシートには荷物の搭載時に5:5や7:3で左右分割して背もたれを倒すことができるものも多くなっている。さらにデザイン面においては、シートは車内空間の印象を大きく左右するインテリア意匠の重要要素にもなっている。
シートの種類として電動シート(パワーシート)と手動式シート大きく分けられる。
以前は運転席のみ電動シートが設定されているモデルが主であったが、現在は助手席も電動化されたモデルが多くなり、最近の高級車では後席にも電動シートを採用しているモデルもある。
高機能な電動シートはECUによる制御が行われており、体格が異なる運転者毎に最適なシートポジションを記憶することができ、ワンタッチで背もたれ角度、着座位置の前後・上下、ランバーサポート(腰部)、サイドサポート(横腹)、ニーサポート(膝部)などを最適な位置に合わせることができる。
また、シートバックとヘッドレストが一体になったものをハイバックシート、分割したものをローバックシートと呼ばれている。
センターコンソールやアームレスト、シートベルト、シートカバーなどの周辺部品、シートの種類であるホールド性が高いバケットシートや車いす利用者向けの回転シートなどの特殊シートについては割愛する。