ディーゼル燃料噴射システム

ディーゼル燃料噴射システム

ディーゼル車において、運転者の意思に応じて、走行状態を勘案し、適切な燃料噴射を行うシステム。ディーゼル燃料噴射ポンプ式とコモンレイルシステムがある。

ディーゼル燃料噴射ポンプ式は、従来からのディーゼルエンジンにおける燃料噴射の仕組み。ディーゼルエンジンでは、ガソリンエンジンに比べて高い燃圧が求められるため、気筒毎にインジェクションノズルと燃料噴射ポンプを1:1で対応させている。

コモンレイルシステムは現在の主流。このシステムでは気筒毎の噴射ポンプは無く燃料の加圧は高圧仕様のフィードポンプが行い全気筒共通のコモンレイルに畜圧する。噴射制御はECUによる電子制御式インジェクタが行う分業方式の燃料噴射方式。分業としたことで、噴射量・噴射タイミングともに精密に制御を行うことができ、厳しい排ガス規制に対応したシステムになっている。

ガソリンエンジンの燃料噴射システムはシリンダーへの直噴式とポート噴射方式がある。直噴はさらにセンター噴射とサイド噴射に分類され、合計3方式となる。

一方、ディーゼルエンジンでは、ガソリンエンジンのような直噴のサイド噴射やポート噴射はなく、直噴のシリンダーセンターからの噴射の1種類となる。

インジェクションは気筒の数だけ使用される。インジェクションはガソリンエンジンではソレノイド式だが、ディーゼルエンジンではより高性能な超高圧に対応できるピエゾ素子式が一般的。

画像はデンソー製ディーゼルエンジン制御システム。

サイズ

300㎜~500㎜

構成

□燃料噴射ポンプ式:

ディーゼル燃料噴射ポンプ、インジェククションノズル、高圧パイプ

□コモンレイルシステム

フィードポンプ、コモンレイル電子制御式インジェククション、高圧パイプ、フューエルギャラリー

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