エンジン
車両の走行動力源、電力発電源、各種補機の動力源。
内燃機関であり、上部には燃焼室があり、内部で燃料を燃焼させ気体を膨張させて力を生み出す。4サイクルエンジンでは、クランクシャフトの動きに合わせて、吸気バルブ、排気バルブを開閉する一連のバルブトレインシステムを有する。
本体は上から、シリンダヘッドカバー、シリンダヘッド、シリンダヘッドガスケット、シリンダブロック、クランクケース、オイルパンの順で構成される。
内蔵される可動部品は上下運動するピストン。コンロッドはピストンピンに揺動可能に締結され、クランクシャフトの回転運動に転換する。外部に露出する回転体は駆動側にフライホイール、補機駆動側にエンジンプーリーが装着される。
摺動部は、シリンダーライナー、コンロッドブッシュ、ピストンリングに細工がされている。シリンダーライナーはアルミの場合焼きついてしまうため、摺動性のよい片状黒鉛が析出したねずみ鋳鉄が圧入される。コンロッドブッシュは高速回転に耐えるようになっている。また、ピストンリングも重要な機能で、燃焼室の機密性を保つために、ピストンリングが往復運動するピストンの外周に装備される。ピストンリングは通常は3本あり、上から2本が機密性を保つガスシールでコンプレッションリング、一番下の1本は潤滑油シール。エンジンオイルを、適量だけをシリンダー壁に残して、余分なオイルは掻き下げる。
画像はトヨタ3500㏄V6エンジン。
サイズ
500㎜~1000㎜
構成
本体部品、内蔵部品、外装部品、バルブトレインシステム
□本体部品:
シリンダヘッドカバー、シリンダヘッド、シリンダヘッドガスケット、シリンダブロック、クランクケース、オイルパン、エンジンフロントカバー、オイルシール
□内蔵部品:
ピストン関係:ピストン、ピストンリング、ピストンピン
コンロッド関係:コンロッド、コンロッドブッシュ、コンロッドボルト
クランクシャフト関係:クランクシャフト、ベアリングキャップ
バランスシャフト関係:バランスシャフト、バランスギア
□外装部品:
補機:エンジンプーリー、トーショナルダンパー
MT車:フライホイール、フライホイールリングギア
AT車:ドライブプレート、ドライブプレートリングギア
□バルブトレインシステム
内装部品:吸気バルブ、排気バルブ、バルブスプリング、バルブシート、バルブガイド、カムシャフト、
DOHC: バルブリフター(タペット),
SOHC:バルブリテーナー、バルブロッカーアーム、バルブロッカーシャフト
OHV: バルブリテーナー、バルブロッカーアーム、バルブロッカーシャフト、プッシュロッド
外装部品:タイミングチェーンベルト、タイミングギヤ、アイドラー、 チェーンテンショナー