シリンダヘッドボルト
シリンダブロックにシリンダヘッドを固定させるボルト。
爆発力に耐えるだけでなく、アルミ部材の温度変化とガスケットの面圧バランスを保ち、燃焼ガスや冷却水が外部に漏れることを防ぐ役割がある。アルミニウム製のシリンダーヘッドの場合、エンジン作動時には、熱によりアルミの厚みが増加するためボルトの軸力が増加する。またヘッドガスケットのへたりによっても軸力が変化するため、ボルトの軸力管理がむずかしい。そのため、通常の弾性域締め付けではなく、ねじ切れ寸前まで強く締め付ける塑性域締め付けが行われる場合もある。
サイズ
50mm~200mm
材質
合金鋼SCM材 超高強度 強度区分10.9または12.9または14.9
工法
冷間鍛造→ねじ転造→熱処理(焼入焼戻)→表面処理(四三酸化鉄被膜)