バルブスプリング

バルブスプリング

ほとんどのエンジン形式で使用される。

燃焼室の頂部に組み込まれた吸排気バルブそれぞれに対して、同軸に垂直方向に取り付けられる圧縮コイルスプリング。

吸排気バルブはポペット弁と呼ばれるキノコを逆さにした形の開閉バルブで、バルブスプリングは吸排気バルブを常に閉じる方向にバネ力を働かせる。吸排気バルブはカムの働きにより、高速で開閉を繰り返すため、バルブスプリングには高いストローク耐久性が要求される。

また、耐熱性が必要で、材質は特殊鋼線のシリコンクロム鋼オイルテンパー線SWOSCなどが使用される。性能面ではバルブスプリングの共振現象によるバルブサージングという高速時のカム追従不良の発生があるが、巻き線間隔を不等ピッチにするなどの対策で追従できる限界を上げることができる。

方式

DOHC、SOHC、OHV

サイズ

50mm~100mm

材質

シリコンクロム鋼オイルテンパー線 SWOSC

工法

コイニング成形→熱処理(焼入焼戻)→機械加工(端面3/4研摩)→ショットピーニング→表面処理(テンパーカラー低温焼鈍)→セッチング(密着圧縮)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする