熱処理方法は変態点温度(700℃)より低い臨界区域(550℃)以下で処理するため、変形や歪の心配がない。長時間をかけて処理することで、表面硬度はHv1000~1200の超硬度となり、金型の熱処理などで使用される。ワークは窒素と親和力の強いCr、Moは不可欠成分となり材料は限定される。SACM645は窒化専用鋼、そのほか型鋼SKDやグロムモリブデン鋼SCMなどが窒化処理できる。熱処理は、500~550℃に加熱したアンモニア分解ガス中で50~100時間かかる。
【表面硬度】Hv1000~1200
【全硬化層深さ】200~600μm
サイズ
10㎜~500㎜
材質
ダイス鋼(SKD61など)、合金鋼(SCM、SNCMなど)、ステンレス(SUS300番、SUS600番)
工法
焼き入れ→焼き戻し