エンジン潤滑装置
ピストンとシリンダーのような摺動部分やクランクシャフトやカムシャフトのような回転部分をエンジンオイルによって潤滑する装置。
オイルパンに蓄えられたオイルをオイルポンプによって吸い上げ、オイルキャラリーと呼ばれるエンジン内通路に供給する。循環回路には大きな異物を除去するオイルストレーナーや微細な異物を除去するオイルフィルターが備えられる。
オイルポンプはトロコイドポンプが一般的だが、動力源はクランクシャフトで駆動されるため、回転が高くなると圧力が高くなる。そのため、油圧回路にはオイルプレッシャーレギュレーターが備えられる。燃費向上の流れで補機駆動損失を低減するために、可変容量ポンプの採用も増えている。その場合ベーンポンプが多い。
冷却はオイルパンで行うのが一般的だが、高性能車ではオイルクーラーを備えることがある。水冷式と空冷式がある。ラジエーターと類似構造で、水冷式はラジエーターにロワータンクに組み込まれることが多く。空冷式の場合は、冷却ファンを共用するため、ラジエーターの前面に配置される。
写真はMagna International Inc.製エンジンオイルポンプ。
サイズ
200㎜~500㎜
構成
□循環回路
オイルパン→オイルストレーナー→オイルポンプ→オイルフィルター→オイルギャラリー→オイルパン
□強制冷却回路
オイルパン→オイルストレーナー→オイルポンプ→オイルクーラー→オイルフィルター→オイルギャラリー→オイルパン