マグネシウムチクソモールド部品とは

投入材料は数㎜の固体チップ状で、溶融保持の必要がなく生産上の安全性が高い。また、高圧のため、製品はダイカストでは得られない0.6~0.8mmの薄肉の成形が可能。

製造法は、射出成形機を使用し、シリンダ ―内のスクリューのせん断力で半溶融のスラリー状になるチクソトロピー(Thixotropy)現象を利用してノズルから射出成形する。しかし、成形温度は樹脂成形よりもはるかに高温で、ノズル部分で600~650 ℃になる。また、速い射出速度で成形するため、シリンダーや射出ノズル、油圧制御装置などが特殊になる。そのため、設備が高価で、サイクルタイムがやや長く加工費もやや割高になる。

短所はAZ91Dがほとんどで材料の種類が少ないこと。また、流通量が少ないため中間マージンで材料費が高価になっていることなどが挙げられる。しかし、流通量が増えれば、マグネシウム原料は地球上に大量にある資源で、アルミよりも安価になる可能性もある。

サイズ

50㎜~1000㎜

構成

金型(雌)

材質

AZ91D(Mg-Al9%-Zn0.7%-Mn0.2%)

工法

金属チップ材 →半溶融→射出 →成形 → 冷却 →型開き →取り出し

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