バッテリーマネージメントシステム(BMS)
近年、バッテリーマネージメントシステム(BMS)の用語が定着してきている。
電圧、電流、温度等を測定し、バッテリーへの入出力を監視するECU。
高電圧安全回路の監視と冷却マネジメントも行う。重要機能は発火に直結するセルバランス機能と異常検知(過電圧、過昇温、漏電)である。
バッテリーマネージメントシステム(BMS)は、
①各電池セルの電圧を監視するセルモニタリングユニット(CMU)と、
②充放電制御を行うバッテリーマネージメントユニット(BMU)から構成されている。
CMUの実用例としては、1個のCMUが12個までの電池セルの電圧監視を行う。一方、BMU は8個までのCMUと接続できるので、最大96個の電池セルから構成される電池パックの制御が可能となる。マイコンによっては、さらに多くのセルが制御できる。
BMUは、各電池セルの情報に基づいて充電状態を算出しながら電池パックの充放電制御を行う。さらに、安全性を確保する上で、不可欠なシステム故障診断とフェイルセーフ機能を搭載している。また、ECUの駆動電源である12V補機電源の異常や、CMUの異常、過充電/過放電、断線異常、吸気温度異常、メインリレー異常、高圧部の絶縁低下など異常の発生を自己診断することができる。
※セルモニタリングユニット(CMU:Cell Monitoring Unit)
※バッテリーマネージメントユニット( BMU:Battery Management Unit)
サイズ
200㎜~300㎜
構成
□ECU:電子基板、マグネシウム合金筺体、コネクター
□システム構成:バッテリーマネージメントシステム(BMS)=CMU+BMU
CMU部品:電圧センサー、温度センサー
BMU部品:高電圧リレー、制御リレー、漏電センサー、電流センサー