シリンダブロック
エンジンにおけるシリンダーの筒部分を構成する部品。一般的にはクランクシャフトを収めるクランクケースと一体で製造される。
シリンダーブロック内には水冷のためのウォータージャケットやエンジンオイルの通路などが設けられている。シリンダーブロックの上部には、シリンダヘッドガスケットを介してシリンダーヘッド、下部にはクランクケース、ラダーフレーム、オイルパンが取り付けられ、エンジンケースを構成する。シリンダーブロックは高い剛性を求められる。シリンダーブロックの材質としては、鋳鉄やアルミ合金が用いられる。鋳鉄のシリンダーブロックは重いため、軽量で冷却効率が良いアルミ製のシリンダーブロックが増えている。アルミの場合、シリンダー部は、摺動性のよい鋳鉄のシリンダーライナーを圧入する必要があるが、溶射等で硬質被膜を構成しライナーレスに仕上げるエンジンもある。また、マグネシウム合金製のシリンダーブロックも登場している。
写真はGeorg Fischer製シリンダーブロック。
サイズ
500mm~1000mm
材質
アルミニウム合金またはねずみ鋳鉄FC材
□アルミニウム合金
工法
高圧または低圧鋳造ダイカスト→機械加工(フライス、中ぐり、ドリル)
□ねずみ鋳鉄FC材
工法
鋳造→機械加工(フライス、中ぐり、ドリル)