■エンブレム
クルマのブランドを象徴するアイコンの役割を果たす部品。デザインや仕上げにはいろいろな種類がある
単色タイプとメッキ塗装コンビネーションの2種類がある。メッキ方法は湿式メッキ(電気)と乾式メッキ(蒸着)がデザインに応じて使い分けられる。
画像は豊田合成製エンブレム。
サイズ
50㎜~200㎜
構成
フロント用、リアー用
材質
PMMAアクリル樹脂
工法
射出成形→メッキ→塗装→組み立て
湿式メッキ(電気) 単色:クロム、サテン、プラチナ
湿式メッキ(電気) +塗装
乾式メッキ(蒸着)単色:表面色調の調整が可能
乾式メッキ(スパッタリング)単色:高温耐湿性に優れる。
乾式メッキ(イオンプレーティング)単色:カラーメッキ
■ミリ波透過エンブレム
一般にオートクルーズや衝突回避システムにはミリ波レーダーが搭載される。エンブレムはそのレーダーのビーム経路に配置されるため、ミリ波レーダーが透過しない金属めっきでなく、蒸着、塗装技術によってめっき同等のデザインを再現したエンブレムが開発されている。また使用する樹脂材料もミリ波が透過しやすい材料が選択される。
サイズ
50㎜~200㎜
構成
フロント用
材質
表層:PCポリカーボネート
中間加飾層:表層PC材へ インジウム蒸着
裏面基材層:AES(アクリロニトリル・エチレンプロピレン・スチレンポリマー)
工法
表層透明層射出成形→加飾層インジウム蒸着→セット→裏面基材インサート射出成形