フィルム

フィルム

ウィンドウ、内装に使用が拡大している。フィルム用途の拡大で顕著なものはウインドウガラスで、衝突時の安全性の向上の目的で従来の強化ガラスから中間膜にフィルムを使用した合わせガラスに変わった。ウィンドウフィルムも高透明遮熱グレードが拡大。内装部品へのフィルム使用については、感性重視の3次元曲面製品への適用が増えている。外装用も現在研究中で環境規制強化によって塗装やメッキの代替として進む可能性がある。

画像は水圧転写フィルム加飾の内装材。

サイズ

50㎜~2000㎜

構成

合わせガラスウィンドウ中間フィルム、内装部品加飾用

■合わせガラスウィンドウ中間フィルム

フロントガラスは従来、強化ガラスが使用されてきたが、衝突時の安全性の向上の目的で従来の強化ガラスから中間膜にフィルムを使用した合わせガラスに変わった。事故の際、強化ガラスより割れやすく、人体を中間層フィルムが保護する。また中間膜はUVカット機能を持たせることができる。

材質:ポリビニールブチラール

工法:オートクレープ

接着剤塗布→積層→仮圧着→高温炉接着

■内装部品加飾用

自動車内装用プラスチックは加飾フィルム加工が増えている。多彩なデザイン表現のニーズがある。真空圧着成形(TOM工法)、水圧転写法、成形同時加飾(IMD工法)などの方式がある。従来は成形品作成後と意匠フィルムを真空圧着工法や水圧転写法が多かったが、フィルムに印刷された意匠を射出成形の金型内に挟み込んで射出することにより、樹脂表面へ転写する成形同時加飾(IMD工法)が増えている。射出成形と同時に 加飾することで、工程を大幅に減らすことができ、低コストで量産することが可能になる。意匠性と低コストを両立させる。

材質:

1.アクリルPMMAフィルム
高光沢とグラビア印刷対応で高レベルの意匠が表現できる
自動車用では内装加飾フィルムのスタンダード
2.ポリカーボネイトPC系フィルム
高い成形性が長所。

3.ポリエチレンテレフタレートPETフィルム
電磁波透過性が長所
4.ポリプロピレンPPフィルム
軽量化対応が長所

5.ウレタンPUフィルム

柔軟性が長所、ヘッドレストなどで実績がある

工法:

1、真空圧着成形、TOM工法(Three dimension Overlay Method)=3次元表面被覆

フィルム供給→真空過熱→基材突き上げ→大気圧加圧

2、成形同時加飾、IMD工法(In Mold Decorating)

射出型→フィルム供給→フィルム吸引→型閉じ→樹脂を射出、冷却→型開き→成形品取出し

3、水圧転写法

水槽→フィルム供給→水面に浮かべる→ワークを水に沈める→水圧転写

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