燃料電池セパレーター
各セルの間に挟んで,燃料ガスや空気を遮断する役割を果たす板状の部品。各セルをシールするとともに、流路を形成し、燃料ガスや空気を送り込む。セパレーターにはカーボン製とステンレス製がある。カーボンは軽さが特徴で軽量化、ステンレス製は薄さが特徴で小型化が可能になる。流路はステンレス鋼板ではプレス成形で,カーボンでは圧縮成形か射出成形で形成する。
ステンレス製セパレータの場合、ステンレスをそのまま使用すると、表面の酸化被膜によって、メタルセパレータとMEA(電解質膜/電極接合体)間の電気抵抗が大きくなり出力が低下するという問題がある。そのため、導電性炭素膜を被覆しカーボン同等の効率を実現している。
アルミニウム合金はメッキを施してもピンホールから局部腐食を起こす問題があり採用されていない。
サイズ
厚さ1㎜
構成
金属またはカーボン
□金属
材質:ステンレス鋼板0.15㎜ 耐食導電性改良材
工法:流路(プレスまたはエッジング)+導電性コーティング
□カーボン
材質:カーボンまたはカーボン樹脂複合材
工法:圧縮成形または射出成形