ヘッドライト配光制御システム

ヘッドライト配光制御システム

自動切替型前照灯(AHB:Automatic High Beam)は、ヘッドランプのハイビームとロービームを対向車や前走車など前方車両の位置に応じ、自動で制御するシステム。ヘッドライトを自動で切り替え夜間の歩行者などの早期発見ができる。
自動防眩型前照灯の一種であるALS(ヘッドライトレベリング)は、車両の前後傾斜に応じて、自動でヘッドライトの照射範囲(上下方向)を調整する電子装置で装着率が高い。
配光可変型前照灯はハイビーム走行とカーブ走行用に各種システムが開発されている。ヘッドランプを対向車や前走車など前方車両の位置に応じ、片側ハイビームや部分遮光などいろいろな遮光によって、配光パターンを自動で制御する。
また、従来のハロゲンヘッドライトにくらべ、LEDヘッドライトでは配光制御が容易になり、先進ライティングシステムの普及は同時にLEDヘッドライトの普及が促進されている。

画像はデンソーセンシングシステム(自動ハイビーム制御システム)。

種類

◆自動切替型前照灯:
◇AHB(Automatic High Beam):オートハイビーム、自動切換え
ハイビームとロービームを自動的に切り替える。夜間の歩行者などの早期発見ができる。
◆自動防眩型前照灯:
◇ALS(Auto Light Leveling System):光軸上下調整
車両の前後傾斜に応じて、自動でヘッドライトの照射範囲(上下方向)を調整する
◇ADB(Adaptive Driving Beam):部分減光
ハイビームの照射範囲のうち対向車のエリアのみを部分的に減光する。
◆配光可変型前照灯:
対向車や前走車など前方車両の位置に応じ、片側ハイビームや部分遮光などいろいろな遮光によって、配光パターンを自動で制御する
◆曲線路配光可変型前照灯
◇AFS( Adaptive Front Lighting System):電子式
◇水平光軸可変前照灯:機械式
AFSは夜間走行時、カーブ路や交差点などで進行方向の視認性を向上するため、前照灯の配光を走行状況、ハンドル角、方向指示器などの運転操作に応じて自動的に制御する。
当初は機械式が開発されたが、LEDヘッドライトとADASセンサーの進化により、電子式も開発された。LEDは高価だが、AFS機構としては安価に構成できる。そのため、従来の機械式に代わり、LEDを使用した電子式が増えている。

構成

自動切替型前照灯)前方レーダー、配光制御ECU

自動防眩型前照灯)前方レーダー、車載カメラ、配光制御ECU、

配光可変型前照灯)前方レーダー、車載カメラ、配光制御ECU、配光可変機能付きヘッドライト

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