MAP(空燃比)センサー
MAP(Manifold Absolute Pressure )センサーは従来のエアフロメーターに換えて、流量の代用特性として吸気管内空気圧を測定する圧力センサー。
エアフローメーターを用いないでMAP(バキューム)センサーで代用するタイプはDジェトロニックと呼ばれる。測定精度、レスポンスともによく小型でレイアウトが自由なので自然吸気方式エンジンに多く使われている。
MAP(Manifold Absolute Pressure )センサーは、MAPセンサーはスロットルボディに装着され、Oリングを介して、二次エアを吸入しないように密着されている。
圧電素子などを使用する吸入負圧による測定方式で、吸気管内部の負圧変動を測定して吸入空気量に換算している。吸気圧センサーよりも高精度で、吸気脈動の誤差を低減している。そこにO2センサーや吸気温センサーによる補正を加え、インジェクターからの燃料噴射量が決まる。水温センサーによって冷却と燃焼の調整を行い、ノッキングセンサーで燃調の異常をチェック、スロットルセンサーでドライバーの運転状況を把握、スムーズに走れるように、あらゆるセンサーで監視されている。
<補正>
吸気温度補正は、吸入空気温度による吸入空気密度の差から空燃比のずれが生じるため、吸気温センサーからの信号により噴射量を補正する
<補正停止>
運転性や触媒過熱防止の安全性の確保のため、条件によっては空燃比フィードバック補正を停止する。
①エンジン始動時
②始動後増量中
③冷却水温が低いとき
④O2センサのリッチ信号とリーン信号の切り替えが一定時間越えたとき
⑤フューエル・カット時
⑥減速時(アイドル接点ON)
⑦高負荷時
画像はデンソー製MAP(空燃比)センサー。
サイズ
50㎜~100㎜
構成
半導体センサー、ケース、圧力ポート、電線、コネクター、Oリング
□半導体センサー
構成:専用IC (圧電素子、電子回路)、真空室、ダイアフラム
□ケース
材質:低炭素鋼S20Cなど
工法:冷間鍛造→機械加工(旋削)→三価亜鉛メッキ→センサー組付→防水カバー組付→コネクター組付