ウインドガラス全体では、密封状態では外気との遮断により冷暖房効果と防音効果が期待される。
フロントガラスは長らく強化ガラスが使用されてきたが、衝突時の安全性の向上の目的で従来の強化ガラスから中間膜にフィルムを使用した合わせガラスに変わった。 合わせガラス は事故の際、強化ガラスより割れやすく人体を中間層フィルムが保護する。また中間膜はUVカット機能を持たせることができる。
サイドガラスとリアガラスは従来からの強化ガラスが多い。サイドは空気の入れ替えを行うため開閉式が多い。リアとリアサイドはプライバシーガラスが採用されることがある。外部から車内を見えにくくしたガラスで、UVカット機能がありエアコンの冷却効率も向上する。ただし視認性が低下するため、フロントおよびフロントサイドへの採用は禁止されている。
画像はAGC製フロントガラス
サイズ:厚さ3.1~4.0mm
構成:
フロント:合わせガラス:UVカット、撥水、雨センサー(付属品)ワイパー、デフロスター、
リアー:強化ガラス:プライバシー、UVカット、熱線、アンテナ(付属品)リヤーワイパー
□フロント:合わせガラス
材質:ガラス+中間フィルム+ガラス
中間フィルム:ポリビニールブチラール
工法:オートクレープ工法:接着剤塗布→積層→仮圧着→高温炉接着
□サイド、リヤー:強化ガラス
材質:ガラス
工法:700℃加熱→空気急冷→圧縮応力層形成