レーザーピーニング(LP:Laser Pinning):レーザーパルスを金属表面に照射する(叩く)ことで金属の疲労強度の向上、応力腐食割れを防止する予防保全技術。もともとは原子炉の疲労寿命向上対策で開発された。
決められた手順でレーザーパルスを照射するため、効果が確実で再現性が高いという特徴がある。また、レーザーパルスのエネルギー等の緒条件を細かく制御することが可能であり、処理対象の材質や形状に応じて最適な条件で施工できる。
レーザーピーニングの方法は,水中または水膜のある状態でパルス時間幅が数 ns ~数十 ns のレーザーを材料の表面に照射することによって高圧のプラズマを発生させ,それにともなう衝撃力を利用してピーニング処理を行う。
レーザーピーニングの最大の特徴は,その効果が構造物の奥深くまで及ぶ点にあり,表面から約 1 mm あるいはそれ以上の深さまで圧縮の残留応力を形成することができる
材質:ステンレス、アルミ合金など
溶加材:不使用
工法:高出力レーザー