ラック&ピニオン

ラック&ピニオン

ラック&ピニオン式のステアリングギアに用いられる歯車。

左右方向に配置されたラックバーは棒状の歯車で、ステアリングシャフトと同軸のピ二オンギアと勘合している。通常は騒音の低減と倍力に効果のあるヘリカルギヤが採用される。

自動車のステアリングシステムは、1970年代半ばからは、「ラック&ピニオン式」の採用例が増えた。ステアリングシャフトとピニオンギアの回転数は一致し、ハンドリングに応じた量だけラックバーが左右に移動させホイールを操舵する。タイヤ接地面からの反力はピニオンギアとラックバーの噛合い面にかかるため、噛合い面の精度は操舵フィーリングを左右する。

可変ピッチラックバーは、操舵力を可変とする機構。ラック歯列の中央を小さなピッチとしておいて両端へ向かってピッチを漸増させることでスラローム走行時等の操舵応答の向上を図ったり、逆に、中央を大きなピッチとして両端へ向かってピッチを漸減させることで大きく操舵した状態での操舵力の低減などの目的で採用されている。

サイズ

500㎜~1000㎜

材質

中炭素鋼SC材または合金鋼 SCM材

工法

鍛造→機械加工(歯切り)→熱処理(ガス浸炭焼入れ、焼き戻し)→研磨(ショットブラスト)

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