ゴムブッシュ
サスペンションの各パーツを締結する部品で、振動を遮断する役割。乗り心地に大きく影響する。
ゴムは圧縮方向に硬く、せん断方向に柔らかい特性があるため、形状や配置方法により性能が変わる。円筒形のブッシュ状のものは半径方向に硬く、軸方向に柔らかい。円盤状のワッシャタイプは上下に硬く、前後左右に柔らかい。
ゴムブッシュは高い周波数の振動を吸収し、「ごつごつ感」をなくす。足回りとボディとの接点に多数使用し、部位によって硬度とばね乗数を変え、路面から伝わる振動を吸収して、タイヤを常に接地させ続けられるように設計している。一方でゴムのたわみはハンドリングを鈍くするため、設計が難しい部品の一つ。
画像はトヨタクラウン マルチリンクのアッパーアーム。左端はゴムブッシュ仕様。
方式
ブッシュタイプ
ブッシュ状のものは半径方向に硬く、軸方向に柔らかい。
サイズ
外径30㎜~100㎜
材質
ゴム:天然ゴムNR、HNBR (水添ニトリルゴム)など
金具:機械構造用鋼管STKM材など
工法
・金具:ショット→洗浄→接着剤塗布
・ゴム:ゴム錬り→計量→投入準備
・成形:離型材塗布→材料投入→型閉じ→ 型締め→加硫→ 冷却 →型開き→取出し→オーブン二次加硫→仕上げ(バリ抜き)→洗浄