トリーマ
セムスボルトとも呼ばれる座金組込み六角ボルトを指す。
座面の陥没を防ぐために使われる座金を、あらかじめボルトに組み込んだもの。
ねじ山を転造する前に座金を組み込むので、座金がボルトから外れなくなっている。座金を入れる手間を省き、作業効率を上げ、座金の組み込みねじ忘れも防止できる。平座金だけのものや、平座金とばね座金と組み合わせなど、さまざまな種類があるので、用途に応じて選定する。
トリーマは俗語で、「JIS B 1187 座金組込み六角ボルト」のトリムド形を「トリーマ組込みねじ」と呼び、さらに「トリーマ」と短縮されたとの説がある。本来、六角トリーマボルトとは、トリーマダイスで丸型頭部をそぎ落として六角を形成すると、ピン角となるため、強度の強いボルトに使用される。その他の成形方法にはアップセットがある。冷間鍛造で六角を形成するが、六角の角部が多少だれており強度が弱く、十字のドライバー穴が形成されていることが多い。
サイズ
10㎜~30㎜
構成
①シングルセムス(ボルト、平座金またはスプリングワッシャ)
②ダブルセムス(ボルト、平座金、スプリングワッシャ)
ボルト
材質:冷間圧造用炭素鋼線(SWCHなど)
工法:線材→冷間鍛造→ねじ転造→表面処理→組立(平座金、スプリングワッシャ)